「いのち」を食す。

neosアウトドア

2010年03月11日 17:12

3月6日(土)~7日(日)の1泊2日で、
沖縄県キャンプ協会主催のキャンプ公認指導者の資質向上のための研修
ブラッシュアップ&コミュニケーションという研修に参加しました。

今回は、「いのちを食す・ロープ技術アップ」というテーマ。

生活に生かせるロープ技術ということで
ロープワークというのはとても便利な技術で、
外れにくく、ほどきやすいというのが特徴の一つ。

ロープワークの本も出版されているほど、
かなりの結び方がある。
ただ、すべてを覚えるのは大変なので、
3通りくらいを覚えておけば、ある程度は応用ができる。

↑棒状のものをまとめるロープワーク↑

新聞紙をまとめるロープワーク。洗濯ヒモをピンと綺麗に
張るロープワークなどなど、いろいろ学びました。


次に、研修のメインである
「鶏を締める」

今回は「廃鶏(採卵を終え廃棄される鶏)」で
肉が固くローストチキンにはできなかったので、
コーラ煮をして、夜頂きました。


足と顔をつかんで、動かないようにします。
締めるときは、情をださず淡々と作業をするのがコツだと教わりました。


血を全部抜き、完全に動かなくなったら
沸騰したお湯に鶏を数分入れます。
そのあと、羽をむしります。産毛は炙って焼きます。


お店で見るような鶏肉になりました。


次に肛門の周りを切って手を突っ込んで内臓を出します。
おなかの中に卵が入っている鶏もいました。
解体は慣れている人ならカミソリででもできるそうです。
私はナイフで3羽ほど解体しました。

夕飯は、ローストチキン。
廃鶏でなければローストチキンにして
頂いたのですが、今回はスーパーにある
鶏肉を使いました。

毎度おなじみの鉄鍋おじさん砂川栄作さんに指導して
頂きました。

↑ローストチキン。チキンもいいが、人参も甘くて美味。


↑もう一品は石焼きビビンバならぬ
 エナメルビビンバ。

どちらも、おいしく頂きました。


今回のキャンプでは、鶏を締めることを
実際に体験して「いのち」を食すということを
身をもって体感しました。
数十年前まではどの家庭でも鶏やヤギを締めていたのに、
今では、スーパーでトレーにのっている肉しか
見れない事がとても残念に感じました。

家に帰って「鶏を締めた」というと
「残酷」、「かわいそう」と言われました。
もちろんそう思うのが普通だと思います。

しかし、スーパーで売られている肉しかない
知らない、肉が生き物だと思わない方が
「残酷で、かわいそう」だと思います。

すべての人とは言いませんが
私達は「いのち」に生かされていることを
一人でも多くの方々に知ってもらいたいです。

あの日、私が締めた鶏のいのちを無駄にしないよう
今後の人生、活動に生かしていきたいと思います。

スタッフ:タマエ



関連記事